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頭の中の言葉の解読に成功した研究について [ニュース]

 九州工業大情報工学部の山崎敏正教授の研究グループが、頭の中の言葉を解読することに成功したようです。

 詳細は続きを読むからどうぞ。

どのような研究だったのか?



 「グー・チョキ・パー」や「春・夏・秋・冬」といった選択肢を絞った条件の下、その言葉を実際に声に出したときの脳波と、強く頭の中で意識したときの脳波を比較したところ、(同一の個人であれば)脳波がそれぞれの言葉と同じものになったとの事です。

 また、このグループは五十音の分析にも着手し、「は」「る」「な」「つ」は85%前後の精度で脳波から識別することに成功したようです。


何故日本語での研究なのか?



 日本語は発音が(他言語と比較して)単純であり、発音が複雑な英語に比べて解析しやすいものだったようで、山崎教授は「日本がこの分野で世界をリードできる」とみています。


既存研究は無いのか?



 元々脳の活動から言語や動作を予測する研究は欧米から始まり、国内では約20年前から行われるようになりました。これまでは手足の上下など動作をイメージする事に伴う脳波の研究を中心に行われていましたが、我々が自分自身でも分かる通り、その動作は複雑かつ多様で、分析は容易なものではありません。

 言葉の研究については、母音の識別には成功例がありますが、子音の入った単語の識別はこれまでに類を見ず、これからの可能性を感じずにはいられない結果となりました。


どのような分野に応用できるのか?



 この研究が進めば、言語障害を持つ人との意思疎通や、宇宙空間(空気の存在しない空間では音が伝わらない)や水中での通信手段への応用が期待できます。山崎教授は「動けと念じればロボットを操作できるSFのような応用も可能となる」としています。

 脳内で考えている事で操作ができるようになれば、体の不自由な人が自分の意志で電気の点灯・消灯やスイッチのオンオフができ、バリアフリーが更に進んだものになるのではないかと個人的に考えています。いずれにせよ、夢が広がる研究結果ですね。



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